足裏に突然でるブツブツ!
困りますよね・・・
なかでも、ブツブツが赤い場合や水泡を伴うなら少々厄介です。
なにせ、足裏は常にムレやすい部分であります。
靴履きはもちろんの事、サンダル履きでも足裏は常に靴底につく部分です。
そのため、何らかの疾患を抱えると治るまで時間がかかる事も(汗)
というわけで、今回は足裏に出るブツブツについて詳しくご案内しますね。
合せて私の発病から治癒までの体験談も包み隠さず語ります!
あなたの参考になれば嬉しいです。
足裏に出るブツブツ!赤く水泡が伴う代表的な疾患3つ
足裏に赤く水泡を伴うブツブツが出た場合、疑うべき代表的な疾患が3つあります。
この3つは厄介な事に、なかなか手強い場合が多いのです。
それがこちら(↓)
- 手足口病
- 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほう症)
- 汗疱性湿疹(かんぽうせい湿疹)
それぞれ似ているようで違います。
ということで、症状や見分け方を紹介しますね。
では1つ目から順に見て行きましょう。
①手足口病
手の平や足裏にブツブツができると真っ先に思い浮かぶのが手足口病です。
ただ、手足口病は子供が罹る疾患だと思い込んでいる人が多くいます。
ところが、大人も罹るんです!
なぜなら、手足口病はウイルス感染症なのです。
つまり、移されたり・移したりする可能性が・・・(汗)
しかも、大人が罹ると重症化する事があるというではありませんか!
ですから侮れないのです。
では、症状などポイントを見て行きましょう。
手足口病の症状と見逃したくないポイント
- 寒気や喉の痛みなど、軽く風邪を引いたような症状が現れます
- 続いて発熱する場合があります(大人は3割ほどの方が40度前後の高熱を出します)
- 人によっては頭痛・倦怠感・関節の痛み・全身の筋肉痛が伴う事があります
- 熱が引き始めると手足や口の中に発疹が出始めます(発疹は足裏にも出ます)
- 発疹は水泡を伴う赤いブツブツです(ふちが赤く中心が白っぽい場合もあります)
- ブツブツや水泡のサイズは様々です
おまけに、発疹は痒みと痛みを伴うため物を掴んだり歩いたりするのが辛くなる事も・・・
疑わしい場合は早い段階で内科を受診しましょう!
また、他人に移してしまう可能性があるので罹患中は注意が必要です。
次に赤い水泡状のブツブツが出来る掌蹠膿疱症(しょうせきのうほう症)ついて案内します。
②掌蹠膿疱症(しょうせきのうほう症)
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほう症)は初期症状が汗疱性湿疹と水虫に似ています。
特にブツブツの見た目が汗疱性湿疹の時にでる水泡とよく似ているのです。
そのため、皮膚科に行っても正確に診断して貰えない事もあるとか・・・(汗)
それに、発症しても殆どの方が水虫などと勘違いして市販の薬で様子を見たりします。
ですが、掌蹠膿疱症は1度発症すると手強い疾患です。
自己判断せずに早目に皮膚科へ罹る事をおすすめします。
では掌蹠膿疱症(しょうせきのうほう症)について詳しく見てみましょう。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほう症)はどんな症状なの?
まず、出来る場所は手の平・指・足裏中心です。
主な症状ですが・・・
- 小さな水泡や膿疱(のうほう)がブツブツと密集して現れます
- 水泡・膿疱の見た目が白くボツとしていたり、黄色いニキビのようであったりします
- 水泡・膿疱とも強い痒みが伴う事もあります
- 水泡が潰れると中からネバッとした液体が出て来ます
- やがて水泡・膿疱とも赤くなり皮が剥けて来ます
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほう症)は上記の症状をエンドレスで繰り返す疾患です。
また、運が悪いと掌蹠膿疱症性関節炎も併発します。
この関節炎になると肩から肘にかけて・鎖骨・胸・肋骨の脇などに痛みを感じます。
人によっては寝返りを打つのも辛くなる程の痛みに悩まされる事に・・・
いずれにしろ、初期の段階で皮膚科へ行く事が重要です。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほう症)は治るのか?
残念ながら、一度発症すると完治しづらいと云われています(汗)
発症の原因が特定されておらず、コレといった有効な治療法もないとか・・・
おまけに診断できる専門医も少ないようですね。
皮膚科での治療は対処療法による症状のコントロールが主流のようです。
そのため、発症者は民間療法も含めて治療法を探し求めているのが現状です。
ただ、最近になってビオチン治療が注目され始めているとか・・・
ですが、まだまだ分っていない事が多い疾患です。
ですから、信頼できる専門医に相談するのが一番といえます。
ちなみに全国の専門医検索サイトがこちらです。
あと、おすすめ書籍がこちらです。
参考までにどうぞ。
では次に、掌蹠膿疱症に見た目が似ている汗疱性湿疹(かんぽう性湿疹)をご案内します。
この汗疱性湿疹はなかなか厄介な疾患です。
汗疱性湿疹については私の体験談も併せてお伝えしますね。
③汗疱性湿疹(かんぽうせい湿疹)
汗疱性湿疹(かんぽうせい湿疹)は手足の指や手の平・足裏に水泡状のブツブツが出て皮が剥けたりする疾患です。
初期のころは水虫と勘違いする方もいます。
ですが、汗疱性湿疹(かんぽうせい湿疹)は水虫とは治療法が違うため注意が必要です。
まず、症状から見てみましょう。
汗疱性湿疹(かんぽうせい湿疹)はどんな症状がでるの?
最初は小さな水泡状に皮がふやけて剥ける、またはブツブツと湿疹が現れます。
発症すると、症状が段階を追って変化して行きます
初期段階
- 手の平・足裏・指などの皮がふやけて皮が剥ける
- 小さな水泡状の赤味を帯びたブツブツが現れる
- 初期のころは痒みを伴う場合もある
第二段階
- 赤みを帯びたブツブツが炎症してジュクジュクしたり腫れたりする
- 状態によっては痛みを伴う場合もある
第三段階
- 治って来ると赤味を帯びたブツブツが茶けて周りの皮が剥けてくる
最終段階
- 皮が剥けたあと角質部分が酷く乾燥し、白く硬くなる事もある
- 乾燥を防がないと再び悪化する場合がある
汗疱性湿疹(かんぽうせい湿疹)は一度発症すると慢性化しやすいといわれています。
慢性化すると毎年同じ時期に発症する傾向があります。
汗疱性湿疹(かんぽうせい湿疹)の治し方は?
初期段階で皮膚科へ罹るのが前提です。
なぜなら、汗疱性湿疹か水虫かで治療法が異なるからです。
皮膚科では、湿疹が炎症している時期は、ステロイド系の軟膏が処方されます。
状況によりますが約10日~2週間で炎症が落ち着いて来ます。
ステロイド薬は必ず医師の指示通りに使いましょう。
炎症が治まると汗疱部分と周囲の皮膚が乾燥して皮が剥がれ出します。
汗疱部分の皮が剥がれ落ちると元の綺麗な皮膚が再生されて行きます。
ただ、皮膚が剥がれ出すと患部を含めて乾燥しやすくなっています。
皮膚の乾燥を上手くコントロールしなければ再び悪化する事も!
ですから、綺麗に治すには皮膚を乾燥状態にしない事が重要です。
また、同じ汗疱性湿疹でも手と足では足の方が治りにくい傾向にあります。
足は靴などで常に蒸れやすい状態が続きますからね(汗)
念の為に手足それぞれ治すためのポイントを記載しておきます。
足に出来た汗疱性湿疹の場合は・・・
- 毎日お風呂上りの清潔な状態の時に薬を塗りましょう
- 炎症が落ち着いてからは風呂上りに患部をしっかり保湿しましょう
- 靴は通気性の良いメッシュのスニーカーかサンダルがおすすめです
- インソール部分は蒸れにくい天然素材を選びましょう
- 靴下を履く場合も汗を吸いやすい綿100%か麻素材がおすすめです
手に出来た汗疱性湿疹の場合は・・・
- 水を使うたびに保湿を心がける
- 洗い物をする時は手袋を使う
- または台所洗剤などを無添加の物へ変えてみる
といった事が早く治すための近道となります。
次に原因についても見ておきましょう。
なぜ汗疱性湿疹(かんぽうせい湿疹)になるの?
汗疱性湿疹(かんぽう性湿疹)は、汗が皮膚の表面へ上手く排出されない事で発症します。
詳しく説明すると・・・
皮膚には汗孔という汗の出口があり、汗を掻くと汗孔から体外へ排出されます。
ところが、何らかの原因で汗が汗孔から上手く排出されない場合があります。
すると逃げ場を失った汗が皮膚の内部に蓄積して汗疱状の湿疹となるわけです。
ですが、汗ばむ事の少ない手の平や足裏・指などに、なぜ汗疱が出来るのか?
今のところ詳しいメカニズムは解明されていません。
ただ、発症しやすい人と発症しやすい時期は分って来ています。
発症しやすい人
- 多汗症など汗を掻きやすい人
- 日頃から手の平や足裏にも汗を掻きやすい人
- 体質的に汗の出口である汗孔が広がりにくい人
- 汗腺や汗管が細い人
- 皮膚中の水分量が多い乳幼児
- 金属アレルギーの人
発症しやすい時期
- 春から初夏にかけて
- 終夏から秋にかけて
この時期は発汗量が少なく汗孔が狭くなるため発症しやすいとされています。
他にも発症しやすい原因として注意すべき点が3つあります。
①ストレス
ストレスを抱えると自律神経の乱れから汗腺機能も影響を受けます。
すると汗腺や汗孔の働きも悪くなり発症のキッカケとなる場合があるのです。
②汗腺機能の低下
たとえば・・・
- 年中エアコンの効いた部屋で長時間過ごす
- 適度な運動を全くしない
といった生活を続けていると汗腺機能が低下します。
すると、汗を掻きづらくなったり、汗を上手く体外へ排出できなくなるのです。
汗腺機能の低下は汗疱性湿疹の発症を招きます。
③何らかのアレルギー
汗疱性湿疹の発症に関係があると見られているのは
- 洗剤類(食器洗剤・ボディソープ・ハンドソープ・シャンプー・リンスなど)
- 金属類(ニッケル・パラジウム・クロムメッキなど)
アレルギーが原因の場合は
- 洗剤類を無添加の物に変えたら症状が緩和した
- 原因となる金属を身につけるのを止めたら症状が緩和した
といった事例もあるようです。
思い当たる場合は避けた方が良いかもしれません。
汗疱性湿疹発症を予防するには?
汗腺機能を鍛える・もしくは汗腺機能の低下を防ぐのが一番です。
- 極端なエアコンの使用を控える
- 適度に運動して良い汗を掻く
- 入浴はシャワーでなく湯船に浸かって汗を掻く
といった具合に、1日のうち1回は汗を掻く機会を作りましょう。
次に私の体験談も語らせて頂きます。
私は思いがけない形で汗疱性湿疹になってしまい、治るまで苦労しました・・・
あなたの参考になれば幸いです。
ほんとは手ごわい汗疱性湿疹~私の場合~
私は多汗症というわけでもなく、手の平や足裏が汗ばむといった事も無かったのですが、今年初めて汗疱性湿疹を発症してしまいました。
しかも、水虫治療中に発症したのでした・・・トホホ
汗疱性湿疹が厄介なのは水虫との混合型もある事です。
汗疱性湿疹は水虫との混合型に要注意
私は温泉に行った翌日に左足親指の間が水虫に罹患したのです。
前回効果のあったクエン酸で対処したかったのですが・・・
患部がジュクジュクし腫れていたので諦め皮膚科へ行く事にしました。
ところが、仕事で午前中に皮膚科へ行く事が出来ず夕方には小指の間にも広がっていました。
皮膚科ではペキロンを処方され1日1回患部に塗って治療を開始しました。
それから10日ほど経ち、やっと水虫が治りつつあると思った矢先・・・
謎の水泡状の赤いブツブツが出来始め、皮がふやけて剥けるといった症状が現れたのです。
最初は水虫がぶり返したと思い、必死にペキロンを丁寧に塗っていました。
でも良くなる気配がなく、赤いブツブツの湿疹が炎症し始めたのです。
皮膚科での診断は水虫とは別に汗疱性湿疹が出来ているという事でした。
何でも稀に水虫と汗疱性湿疹の混合型になる場合があるのだと説明を受けました。
という事で、炎症を起こしている汗疱性湿疹をステロイド系の軟膏「リンデロン」で鎮めてからペキロンで水虫を叩く事になったのです。
混合型は両方を同時進行で治療できないのが欠点ですね。
早く綺麗に治すには?
皮膚科で処方されたリンデロンは炎症を鎮めるためのステロイド系軟膏です。
医師の説明では湿疹と炎症は約10日~2週間程で落ち着くとの事でした。
落ち着いたらリンデロンを止めペキロンで残りの水虫を治すとの事でした。
確かにリンデロンを患部に塗り始めて1週間程で状態が好転しました。
10日過ぎには湿疹が茶けて乾燥し、瘡蓋が剥がれる様にむけ始めたのです。
そして、水虫の患部に再びペキロンを塗り始めました。
ところが、汗疱性湿疹の痕と周りの角質部分が酷い有様となったのです。
皮膚の表面、角質部分が白く硬くなり乾燥が酷い状態に(汗)
皮膚科で乾燥の酷い部分は保湿するようにといわれ・・・
水虫患部以外の部分はヒアルロン酸保湿液と白色ワセリンを塗ってみたのです。
ところが、ここからが手強かった!
白く硬くなった角質が綺麗になる気配がないのです・・・トホホ
1週間経っても然程進展せず・・・10日、2週間・・・
ココまで来たら白く硬くなった角質を脱皮しないと綺麗にならないそう思いました。
そして、早く角質を脱皮するにはどうするか?
クエン酸溶液も考えましたが、同時に汗疱性湿疹の予防と予後もしたい!
いろいろ調べた結果、辿りついたのが塩水浴でした。
汗疱性湿疹に塩水浴が効いたという体験談を多数見つけたのです。
そこで、今回は「焼き塩」を使った足湯を試してみる事に・・・。
焼き塩足湯のやり方
- タライにお湯を入れ、焼き塩を大さじ山盛り1杯入れます。
- 焼き塩温水に30分から1時間ほど足を浸けます(温度は40度~41度くらい)
- 水気を拭いたらふやけた皮を剥がれる分のみ取り除きます。
- 毛抜きを使うと効率よく剥せます。
- 仕上げに保湿も忘れずに行いましょう。
剥がれた後から新しい皮膚が再生して行きます。
焼き塩の作り方
焼き塩は使う分をその都度作るのが基本です。
作り置きは効果が薄れるのでおすすめしません。
材料
- 海塩なら何でもOK
- 無水エタノール
- 耐熱容器
- 着火マン
作り方
- 耐熱容器に海塩を山盛り1杯入れて無水エタノールをかけて混ぜます
- 火をつけて炎が消えるまで待ちます
ぜひ、お試しくださいね。
ちなみに私の足も、わずか8日間(2日おきに塩水浴)でここまで快復しました。
あなたの参考になれば嬉しいです。
本日のまとめ
それでは本日の話題をまとめます!
足裏に出たブツブツが赤い!水泡を伴う場合に疑うべき3つの疾患について
それぞれの特徴をもう一度記載しておきますね。
手足口病
症状の見分けポイント
- ウイルス性のため他人に移す可能性あり
- 喉痛み・倦怠感・関節痛といった風に似た症状
- 大人の場合3割の人が高熱を伴う
- 熱が引き始めてから手足・口の中に発疹が出始める
疑わしい場合は早めの受診を!
内科を受診して下さいね。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
- 初期症状の小さな水泡や膿疱のブツブツが汗疱性湿疹や水虫と見分けにくい
- 皮膚科でも診断を間違える事があるほど似ている
見分けのポイントは
- 水泡・膿疱が密集して現れる
- 強い痒みを伴う事もあり、中からネバつきのある液体が出る
- 水泡や膿疱が治り出すと赤くなり皮が剥けてくる
- 掌蹠膿疱症性関節炎を併発することもある
受診する科は皮膚科です!
ただ、出来れば専門医がいる医院を選びましょう。
記事の中で専門医サイトと専門医が出版した書籍も紹介していますよ。
汗疱性湿疹
- 初期症状が水虫と似ているため間違う事がある
- 手足の指や手の平・足裏に水泡状のブツブツが出る
- または手の平・足裏の皮がふやけて剥ける
- 出来た水泡状のブツブツは赤く周囲に炎症が起こる
- 炎症が治まるとブツブツの痕の皮が乾燥して剥けてくる
- 乾燥が酷いと皮膚の状態が悪化する場合がある
- 汗疱性湿疹は水虫との混合型もあるため要注意
参考までに私の体験談を記載しております。
受診する科は皮膚科です!
以上、足裏のブツブツに関する案内でした。
今回の記事があなたの参考になれば幸いです。
あなたのブツブツも治りますように!