ある日、ふと気づくと手の指や足の指の爪にへこみを発見して「あれ?」って思うことがあります。これは一体何?何かの病気?このまま自然に治るのか?それとも病院に行くべきなのか?
昔から爪は健康のバロメーターと言われていますが、手にしろ足にしろ爪にへこみができるのは理由があります。何らかの病気のサインかもしれません。
爪にできたへこみの原因を知った上で適切な対処をすれば改善できます。爪にへこみができた場合の知っておくべき大事なポイントを詳しくご案内しますね!
Contents
爪にへこみができた場合に気を付けるポイント
爪を強くぶつけた、もしくは挟んだなど、特に思い当たる理由が無いのに爪にへこみができたり何らかの変化が現れたりした場合は注意が必要となります。
爪の変化は過去の体の状態や今の体の状態を伝えるサインだからです。
また、どの指の爪に変化が現れたかによって体の何処に問題が生じている可能性が高いかを知ることができます。
さらに、横のへこみか縦のへこみかによっても体の問題を知ることができます。
爪に横のへこみができた原因
特に何も思い当たらないのに爪に横のへこみができた場合は体に何らかの異常がある可能性があります。
爪に横のへこみ(凹凸)ができる原因
- 様々な要因で一時的に爪母(爪の成長元)に障害が起きた
- 爪母(爪の成長元)が何らかの体の異常による影響を受けた
つまり、爪が正常に成長できない状態に陥ったために爪が最初から横にへこみ(凹凸)がある状態で生えて来ているのです。
この爪に横のへこみ(凹凸)ができる状態は「爪甲横溝/そうこうおうこう」と呼ばれています。
横溝の位置が爪の根元に近いほど原因となる体の異常(持病など)を発症してから近いと判断されます。
また、逆に遠ければ発症してからが長いといわれています。
爪母(爪の成長元)が機能せず、爪が正常に生えて来ない原因として下記が考えられます。
可能性のある体の異常
栄養不足
- ビタミンA欠乏症
- 低カルシウム血症
- 亜鉛欠乏症
皮膚疾患
- 長患いの湿疹や皮膚炎(アトピーや慢性蕁麻疹など)
- 円形脱毛症や疥癬
尿毒症
貧血などの血液系のトラブル
糖尿病
思い当る節があり、心配な場合は内科を受診しましょう。
原因となる疾患が治れば爪も正常に生えてくるようになります。
その他の可能性
- 不規則な生活
- 爪の根元(爪母)に怪我を負った
- マニュキュアや薬剤による爪母の損傷
爪に縦のへこみができた場合
爪に縦スジが入って凹凸状のへこみがある場合は乾燥によるものです。
爪も肌と同じく新陳代謝が落ちて水分不足に陥ると爪表面に縦線状の凹凸ができます。
肌でいうと肌荒れの状態と同じです。
この様な場合は爪専用の栄養クリームや保湿オイルなどでお手入れをすれば改善できます。
また、あなたが40代以降で縦線がどの指の爪にも現れている場合は残念ながら「加齢」によるものです。
爪も年齢を重ねると新陳代謝が衰えて潤いや艶が損なわれて行きます。
それなりのお手入れをすれば見た目を改善できる余地があるので、お肌と同じく爪もエイジングケアに努めましょう。
参考までに
症状のでる指によって健康状態や原因が違ってきます
- 親指 過労や精神的なストレス
- 人差し指 皮膚炎や湿疹など慢性的な皮膚疾患
- 中指 泌尿器系のトラブル
- 薬指 気管支系や目のトラブル
- 小指 神経痛などのトラブル
健康な爪を育てるために必要なこと
爪には日頃の健康状態が素直に出てしまいます。
食生活や病気、履物の影響など爪は語らずともさまざまな事を教えてくれるのです。
健康な爪を育てる為に必要なことを知っておきましょう。
爪の健康に良い食材
健康で丈夫な爪を育むためには食生活が重要となります。
爪に良い食事は健康にも良いですから一石二鳥となりますよ!
爪に必要な栄養素を知っておきましょう。
タンパク質
爪の主成分はケラチンというタンパク質が変化したものです。
タンパク質には2種類あります。
- 動物性たんぱく質 爪に弾力を与えます
- 植物性たんぱく質 爪を丈夫にします
両方バランス良く摂取することでしなやかで丈夫な爪を育てることができます。
タンパク質が豊富な食材
大豆、肉類、魚介類 乳製品 卵など
ビタミン
1.ビタミンA
薄い爪を硬く丈夫にします。
レバー ウナギ 緑黄色野菜 卵黄
2.ビタミンB2
細胞の成長や新陳代謝を促します。
緑黄色野菜(人参 ホウレンソウ アスパラなど)
果物(リンゴなど)
3.ビオチン(ビタミンB7、ビタミンH)
爪の成長を活発にして強度を上げる作用があります。
レバー イワシ バナナ 玉ねぎ 豆類(ピーナッツ)
4.ビタミンC
爪母(爪の根元)や周辺を健やかに保ちます。
熱に弱いので生で食すのが一番です。
柑橘系(レモン・オレンジ)野菜(トマトなど)
5.ビタミンD
カルシウムやリンの吸収を助けます。
イワシ マグロ 鮭 レバー 卵黄
6.ビタミンE
爪の黄ばみを予防します。
ホウレンソウ ナッツ類 グレープルーツ
植物油(亜麻仁油 オリーブ油 ゴマ油)
ミネラル
1.カルシウム
爪を形成するのに必須の栄養素です。
吸収するにはビタミンDと一緒に取ります。
乳製品(牛乳・チーズ)豆腐・大豆
2.鉄
不足すると爪が薄くなります。
レバー・ひじき・マグロなど
3.亜鉛
爪の新陳代謝に欠かせない栄養素です。
魚介類(特にカキ)卵 カボチャなど
4.マグネシウム
爪の形成に役立ちます。
豆腐 豆乳 にがり ワカメ
これらタンパク質・ビタミン・ミネラルを含んだ食材をバランスよく摂取しましょう。
自炊できない場合はこれらの食材が含まれるメニューをバランスよく選べば大丈夫です。
爪の正しいお手入れ
爪は正しくお手入れしないと成長が妨げられてしまいます。
また、足の爪は正しく切らないと巻き爪の原因となってしまいます。
ご自分のお手入れや爪の切り方が正しいかどうか?今一度確認しておきましょう!
爪の正しい切り方
- 爪切りを使って一気にパチンと切るのは爪に過酷な負担をかけます
- 爪切りを使う場合は端から少しずつ切って行く
- 爪を切るタイミングは爪が柔らかくなっているお風呂上りがベスト
- 風呂上り以外に切る場合は爪を温浴(手浴・足浴)させてから行う
- 爪の強度が一番強くなると言われるスクエア型(スクエアオフ)に整えるのが理想
意外かもしれませんが角は爪の中で特に強度が弱い場所なので爪切りで切り落とすと割れる可能性があります。
角は落とさず必ず端から真っ直ぐ直線的に切りましょう。
特に足の爪は巻き爪防止を兼ねてスクエアオフに整えましょう!
全ての爪を切り終えたら最後に角にネイル専用のヤスリをかけて角を丸くします。
正しい切り方は下図をご覧下さいね。
図の出典 正しい爪の切り方2013 優愛会
上手なヤスリかけのコツ
- ヤスリは軽く持ち、力を入れずに、爪に対して45度の角度で当てます
- ヤスリは一方方向(右→左または左→右)に優しく動かします
- 力を入れたり左右へ交互にかけるのは爪を傷めたり2枚爪の原因になります
- 爪を切る頻度は2週間から3週間に1回が理想です
爪のお手入れで便利な道具
- 爪きり(自分の爪のサイズに合った物を用意しましょう)
- 爪ヤスリ(荒目と細目両方ついたタイプが便利です)
- エメリーボード(ネイリストが爪を整える時に使用するヤスリです。)
エメリーボードは最も爪に負担をかけずに爪の長さと形を整えることができます。
目の粗さがいろいろあるのでいくつか持っておくと便利ですよ!
エメリーボードの使い方動画
爪を綺麗に健康に保つ方法
爪は切った後はもちろんの事、日頃のお手入れ次第で状態が良くも悪くもなります。
健やかで綺麗な爪を保つために正しくお手入れしましょう!
爪の保湿ケア
- ケアする前に爪も含めて手指や足指をしっかりと洗いましょう
- 爪の間に溜まった垢や汚れもやさしく丁寧に洗いましょう
- 爪ブラシを使用すると綺麗に落とせます
- 保湿クリームやネイルオイルなどで爪と爪周辺、特に爪母(爪根元)をケアします
- 乾燥が酷い時は事前にセラミドやヒアルロン酸配合の化粧水で保湿してから行う
- クリームやオイルを塗る際に指を揉み解すようにマッサージすると効果的
ちなみに私が実際に使って効果があった爪保湿クリームをご紹介します。
写真 ↓ 使用前(左)⇒ 使用後(右)
本日のまとめ
爪にへこみができた!知っておくべき大事なポイント
- 爪の変化は何らかの体の異常を知らせるサイン
- 変化が現れる指によって体のどこに異常があるか推察できる
- 縦のへこみか横のへこみかによって判断が違う
- 横のへこみは体のどこかに何らかの異常がある可能性が高い
- 状況によっては内科を受診した方が良い
- 縦のへこみは爪の乾燥や加齢による変化がほとんど
- 正しいケアを行えば改善できる
爪は健康のバロメーター、日頃の生活習慣や食事内容でも影響を受けます。
日頃の小さな積み重ねが良くも悪くも表れるのが爪という場所です。
食生活と生活習慣に気をつけて正しいケアを心がけることで改善されます。
つまり、爪が健康なら体も健康といえるのです。
爪の変化を見過ごさないように健康管理に役立てましょう!