女性って、相手の服装や髪形だけでなく、必ず手にも視線が行きますよね。いくら顔が若々しくても手が醜かったら「えっ」って思いますもの。
「手を見れば実年齢が分る」なんて言う人もいますからね。だからこそ、自分の手も気になるものです。
ところが私はある日、右手の甲の血管がボコッと浮き出ている事に気づいてギョッとした事があります。
見た目も気になりましたが、何より「まさか、何かの病気?」と不安にもなりました。
そこで、病気の可能性も含めて「血管が浮き出る原因」について調べてみたのです。すると、手の血管が浮き出るのは7つの原因がある事が分りました。
本日はこの7つの原因と、血管が浮き出てしまった場合に、自分でやれる可能な限りの改善策について記載します。最後に、私の体験談で効果的なハンドケアを紹介します。
ぜひ、参考にされて下さいね。
Contents
手の甲の血管はなぜ浮き出るのか?
手の甲の血管が浮き出るという症状は、年齢に関係なく、多くの女性が抱える悩みの1つです。ですが、老化現象の1つでもあるため、やはり40代以降に多くなります。
あと調べたところ、手の甲の血管が浮き出るという症状は医学用語で「ハンドべイン」と呼ばれているそうです。
※ハンドべイン=美容上、必要とされない手の甲の浮き出た血管の略称をいいます。
このハンドべインには7つの原因があります。
ハンドべインの原因
- 病気の可能性
- 加齢(老化現象)
- 紫外線
- ダイエット(痩せすぎ)
- 手荒れなどの皮膚の炎症
- ストレス
- 遺伝によるもの
原因によっては改善できるものもありますので、それぞれ詳しく見て行きましょう。
原因①病気の可能性
手の甲の血管が浮き出る場合、病気が隠れている事があります。
まず、病気の可能性があるかどうかを見分ける方法がありますので試してみましょう。
病気の可能性を探る方法
- 手を下に降ろします
- ゆっくりと徐々に手を上げて行きましょう
- 心臓よりも高く上げます
手が心臓よりも高くなった時に、降ろしていた時に浮き出ていた血管が見えなくなっていたら病気の心配はありません。
もし、浮き出た血管がそのままの場合は何らかの病気が隠れている可能性が高いです。
速やかに医療機関を受診することをおすすめします。
補足情報
血管が浮き出るだけでなく、痛みが伴う場合は何らかの病気が隠れています。
この場合はスグに医療機関を受診しましょう。
可能性のある病気
- 血液がドロドロで血栓により血管が詰まっている状態が考えられます。
- 病名では動脈硬化や心臓系の病気が隠れている可能性が・・・
医療機関を受診するなら何科に行くべきか?
- 血管外科
- 循環器外科
- 総合診療内科
自分の手の甲の血管が浮き出ていることに気づいたら、最初に病気の可能性をチェックした上で正しい原因を探りましょう。
原因②加齢
手の甲の血管が浮き出る症状は、やはり加齢が一番の原因となります。
特に女性の場合、早い方は30代後半から見受けられ、40代を過ぎるとほとんどの方が経験する症状です。
加齢は老化の一種ですから避けて通れませんが、全く改善の余地がないわけではありません。
そこで、少しでも症状を改善できる方法を記します。
なぜ加齢により血管が浮き出るのか?
①ズバリ!肌の弾力を支える成分が減る
- コラーゲン
- エラスチン
といった、お肌の弾力を支える重要な成分は加齢によりイヤでも減って行きます。
②弾力成分が減ると肌も乾燥しやすくなってくる
肌が乾燥すると肌荒れにより皮膚が薄くなり、血管が浮き出やすくなります。
特に乾燥状態が長く続くと、手荒れを繰り返しやすくなるため悪循環を招きます。
③手の甲は身体の中でも皮下脂肪が少ない
つまり、お肌の弾力が失われると、骨や腱などでモロにゴツゴツしやすいのです。
さらに、今まで皮下脂肪で隠れていた血管が出やすくなります。
その結果、手の甲に血管が浮き出てしまうのです。
④老化により血管自体がしなやかさを失い、太く硬くなる
つまり、血管自体が老化して、血管年齢が実年齢よりも老けるのです。
しなやかさを失った血管は血液を送る力が弱くなるため、血が滞留しがちとなり、血管が浮き出やすくなります。
なので、加齢による場合は・・・
- コラーゲンやエラスチンを食事やサプリによって摂取する
- 血管年齢を若返らせる食事を意識する。
- 手の乾燥や肌荒れを防ぐために保湿などのお手入れをする
この3つが加齢による手の老化を遅らせ、血管が浮き出る症状を改善する事に役立ちます。
コラーゲン・エラスチンを摂れる食材
コラーゲンとエラスチン両方摂れる食材
- 豚足(両方とも豊富に含まれています)
- 牛スジ(プラスでコンドロイチンも含まれています)
- 鶏手羽元&手羽先(ビタミンAも含まれています)
コラーゲンが摂れる食材
- フカヒレ(コンドロイチンも含まれています)
- うなぎ(ビタミンB、ビタミンD、亜鉛、DHA,EPAなども含まれています)
- エビ(タウリン、アスタキサンチンも含まれています)
- すっぽん(ビタミンB、リノール酸を含みます)
調理方法としては煮物を推奨します。
煮物は煮汁にもコラーゲンが溶け出るため余す事なくコラーゲンを摂取できます。
なので、スープ仕立てのメニューがおすすめです!
重要事項
これらの食材と合わせて必ずビタミンCを摂りましょう!
コラーゲンを合成するためにはビタミンCが必要です。
ビタミンCが豊富な食材
- 赤ピーマン
- パセリ
- 芽キャベツ
- にがうり(ゴーヤ)
- ケール
- レモン
- 柿
- キウイフルーツ
- いちご
補足ポイント
食材で取れない場合はサプリメントがおすすめです。
- コラーゲンは夕食でとるのが効果的です
- コラーゲンは睡眠中に生成されます
特に22時~2時の5時間は肌再生のゴールデンタイムと云われています。
この時間帯は質の良い眠りを心がけましょう。
血管年齢を若返りさせる食材
血管をアンチエイジングできる食材は玉ねぎです。
玉ねぎは血液をサラサラにして血の流れを良くします。
ただし、食べ方には注意が必要です。
玉ねぎの効果的な食べ方
玉ねぎは皮をむき、切ってから最低15分から1時間は放置しておく必要があります。
理由は、玉ねぎの辛み成分、硫黄化合物が空気中の酸素と反応してトリスルフィドという血液サラサラ効果のある有効成分に変化するからです。
なので、玉ねぎは切ってスグに調理してはいけません。
また、水にさらすと辛みは取れますが、有効成分が水に流れてしまい、血液サラサラ効果が半減してしまいます。ぜひ、そのまま使いましょう。
玉ねぎを使った万能アレンジ食材
- 玉ねぎを薄くスライスかみじん切りにして30分ほど放置します
- 瓶に詰めて、めんつゆとお酢を1:1の割合で注ぎます
- さらに昆布茶を小さじ1杯と鰹節少々入れます
一晩立てば出来上がり!
そのまま食べても、冷奴や湯豆腐の添え物や納豆に入れても美味しいですよ。
茹で立てパスタに胡麻油少々・なめ茸と共に絡めて、上から海苔を散らしてもイケます。
他にも胡麻・玄米・大豆製品なども血管年齢を若返らせる効果があります。
積極的に取り入れたい食材ですね。
原因③紫外線による場合のケア方法
じつは、手は長時間紫外線にさらされています。
紫外線は手に限らず、お肌の老化を加速させるので厄介です。なぜなら、紫外線はコラーゲンやエラスチンを減少させるからです。
ところが、手は顔に比べて紫外線対策やお手入れが不十分となりがちなのです。すると、紫外線により手の甲の皮膚が痩せて行き、血管が浮き出やすくなります。
なので・・・
- 手の甲にも保湿の上でUVローションなどを塗りましょう
- UVハンドカバーを使う場合は、手の甲までカバーするデザインを選びましょう
- 1年を通じて手にも紫外線対策を施しましょう
この3つを心がけるだけでも1年後、2年後と結果が違ってきますよ。
そして、うっかり紫外線を浴びてしまったら・・・
手の甲にも保湿剤とビタミンC誘導体の入った美容液やクリームでお手入れをしましょう。
原因④手荒れなど炎症による皮膚の老化
手荒れによる皮膚の炎症は、皮膚の正常な働きを阻害し老化を早めてしまいます。
特に繰り返す手荒れは皮膚が痩せて、血管が浮き出る原因となるのです。
手荒れを招く主な原因として・・・
- 長時間の水仕事(手袋を使いましょう)
- 長期間、手を使う作業(合間に保湿ケアをしましょう)
- 秋から冬にかけての乾燥や寒さ(手の冷え対策と保湿をしましょう)
- アレルギーによるカブレなど(皮膚科での治療と皮膚の乾燥を避けましょう)
手荒れとなる原因を極力排除して予防に努めましょう。
荒れてしまった場合は放置せず、こまめにケアを行いましょう。
原因⑤ダイエットによる痩せすぎ
ダイエットにより痩せすぎると皮下脂肪が減ります。
手の甲は身体の中で皮下脂肪が最も薄い部分です。
すると、痩せたことにより今まで皮下脂肪で隠れていた血管が目立つようになります。
特に、肌が色白の方は青い血管が目立つのは避けられません。
極端なダイエットは控えましょう!
また、ダイエットを行う場合に短期間で体重を減らすと余計に皮下脂肪が落ちてしまいます。
どうしてもダイエットの必要がある場合は、適正体重となるまで1カ月1~2㎏のペースで少しずつ落とすことが大切です。
その際に必要な栄養素をバランスよく摂ることが、必要以上に皮下脂肪が落ちないポイントとなります。
原因⑥ストレスは血管に良くない
ストレスを受けると血行が悪くなります。
たとえば、冬の寒い時に血管が太く目立ちやすくなるのは寒さで血行が悪くなるからです。
血行が悪い状態が続くと、血管の中で血液が滞留しやすくなり血管が浮き出ます。
ストレスでも同じ現象が起こるのです。
ですから、上手にストレスを解消することが大切です。
ストレス解消のコツ
- 深呼吸してストレスになった出来事をリセットする。
- ストレスを受けた時ほどポジティブな言葉を声に出してみる
例)
この程度で済んで良かった
コレだけで済んだなんてラッキー
私ってツイてるかも~
といった具合に、あえて前向きな言葉を声に出すことで気持ちをリセットしましょう。
また、湯船にお湯を入れ、ゆったりとバズタイムを過ごすと心身ともにリラックスして、ストレスをリセット出来ます。
湯船に好みのアロマオイルを入れるのもおすすめです。
また、思い切って仕事帰りに温泉施設や岩盤浴などで汗を流すのもストレス解消になります。
原因⑦遺伝によるもの
血管が浮き出る症状は遺伝による場合もあります。
たとえば・・・
- 病気でも加齢でもないのに血管が浮き出ている
- いつも手のお手入れを欠かさず行っているのに血管が浮き出ている
- 若いころから血管が浮き出ている
さらに・・・
- 母親や祖母が年齢に関係なく若い時より血管が浮き出ている
- 血縁者に血管が浮き出ている人が多い
この様な場合は家系的な遺伝である可能性が高いです。遺伝の場合は残念ながら、どうしようもありません。
今の状態を改善する事はできませんが、ケアを心がけることにより、老化による更なる見た目の酷さを食い止めることは出来ます。諦めずにハンドケアで現状維持に努めましょう。
私の場合(体験談)
冒頭にも書いたのですが・・・私は現在50歳で、ある日自分の右手の甲の血管がボコッと浮き出ている事に気づいてギョッとした一人です。
もしかして、右手の血管に詰まりがあるとか・・・何らかの病気のサイン?と不安になりました。ですが、手を肩より上に上げると消えたので、病気ではなく加齢によるものですね(汗)
お顔のお肌は気にしてそれなりにお手入れしておりましたが、手のお手入れは殆どして来ませんでした。もちろん紫外線対策もしたことありません・・・(後悔)
ただ、加齢によるものだとしても少しでも綺麗な手でいたいと思いました。そこで、朝晩の洗顔とメイクのついでに手のお手入れも心がけるようにしました。
そしたら、ガザガザでキメの悪かった手の肌が見違えるように変りました。キメが整う事で、血管が浮き出ていても手の甲の見た目の印象が今までよりも綺麗になったのです。
心なしか血管の浮き出具合も少しマシになりましたよ。では、私が行ったケアをご紹介しますね!
どのタイプにも使える手の集中保湿ケア
用意するもの
- 保湿効果の高い化粧水&美容液
- ビタミンC誘導体入りクリーム
- ラップ
- アルミホイル
- ホットタオル(サイズは手を包める大きさのもの)
以上5点です。
※冬はシルク素材の薄手の手袋も用意しましょう。
やり方
- 手を洗います
- 保湿剤→美容液→ビタミンC誘導体入りクリームの順で手に馴染ませます
- 保湿効果を高める為にラップを巻きます(キツく巻かないように注意して下さい)
- 上からアルミホイルで覆います。
- その上からホットタオルを当てて5分ほど蒸します
ホットタオルは水で濡らしてレンジで30秒ほどチンすると簡単です。
タオルの温度は体温より少し高めくらいでOKです。
拡げる時にヤケドしないように注意しましょう。
スチーム効果で手の甲のお肌がしっとりスベスベになります。
※寒さで乾燥しがちな冬は、シルク素材の手袋をつけて寝るとベストです。
本日のまとめ
手の血管が浮き出る原因は大きく分けて7つあります。
- 加齢
- ダイエットによる痩せすぎ
- 紫外線
- 手荒れなど炎症
- 病気の可能性
- ストレス
- 遺伝
改善が難しい原因もありますが、大切なのは日ごろからのお手入れとなります。
手もお手入れをする事により、少しでも血管が浮き出た手の甲を綺麗に魅せることが出来るのです。
朝晩のメイクや洗顔のついでに手をお手入れする習慣をつけましょう。
毎日のお手入れで、一日でも長く綺麗な手を維持しましょうね。